グローバル経営入門
グローバル経営は、その産業、製品の特徴(文化的、社会的、政治的)により最も必要とされる経営手法を利用すべきである。多くの視点からの分け方がある。
たとえば、本国での集中管理による経営戦略、他国への権限委譲を行った経営戦略などがあり、文化的な影響が受けやすく(豚や牛などが関連する製品など)、国ごとに経営戦略がまったく異なるものを要求される場合などには、それぞれの国ごとの戦略が必要であり、本国での集中管理には適さないといえる。
ただし、どちらかに分かれるわけではなく、両方必要な要素であり、どのように分散と調和を図っていくのかが問題となっている。
グローバル経営を行うことの意味は、それぞれの地域の環境をどのように把握して、利用することによって利益を拡大していくかということである。
環境に対する捕らえ方も各々あるが、特に、バリューチェーン(購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービス)に関しての機能配置をどうするべきかが問題となっている。
環境に対してどうアプローチするかについては、戦略の中身、戦略のプロセス・組織、経営資源の競争優位に関する見方がある。
企業の国際化はこれまでの歴史を振り返ると、大まかに以下のような流れであった。
1.間接輸出
2.直接輸出
3.現地生産(組立、生産)
4.現地生産(製品開発、組立、生産)
5.地域・グローバル統合
海外進出の形態は以下が考えられる
1.輸出
2.海外生産(完全所有子会社、合弁会社、契約製造)
3.ライセンシング
4.フランチャイジング
これらの形態は、
戦略、オペレーションの速さ、経営資源のコントロール、ノウハウ・知識の移転、コストの分散
などの影響を受ける。
グローバル戦略における組織論については、
現地の環境(現地の情報、ナレッジ、ノウハウ、人材、ただし企業文化は難しい)にうまく適用させていくことで、地域の有利なポイントを最大限に生かすことができる。しかし多国籍企業において往々にして地域ごとにこれらの環境は相互矛盾をしており、この問題を最適化して現地環境に適用しながらも、統合機能を果たす部門を兼ね備えることが業績の向上につながる。しかも多国籍企業を取り巻く環境は常に変動しており、ダイナミックに適合していけるような組織が求められている。
不確実性と同型化に対峙する
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